少子高齢化が深刻化している現代においては、どこの小学校もそれほど競争率が高くはないのではないかと思われがちなのですが、実はそうでもないのが現状です。地方であれば近場の小学校に通わせるのが一般的なので小学校受験というもの自体があまり縁のないものですが、都会の方になると好きな学校に通わせるために受験をさせます。そのため親としては子どもの教育につい熱中してしまいがちになります。入試内容は毎年変わりますが、倍率であったり求める人材の傾向というのはここ数年でほとんど変動していません。そこには公立小学校への根強い不安が未だにあるからです。どのような小学校が求められているのかという保護者からの期待に合わせて様々な人気校が登場してきています。そのためどんどん小学校受験が熱をおびてくることが予想されています。

第一志望に絞っている家庭がほとんど

義務教育ではない高校や大学の受験というのは、親の要望だけではなく子どもが何を学びたいか、どんな学校に行きたいのかという要望が加わってきます。そのため複数の学校を受験するのは普通のことなのですが、小学校受験というのは親が決めることがほとんどなのでそこに子どもの要望が入ることはほとんどありません。何を学びたいかがまだはっきり決まっていない子どもの方が多いからです。親がどこの小学校に通わせたいかで学校を選んでいるため、ほとんどの家庭が第一志望に的を絞って受験します。そのため人気だからと言って辞退する人が少なく、人気の学校は試験内容に関係なく毎年高倍率になります。つまり人気か有名かというのが倍率に関わってきているため、ほとんど倍率に変動はないのです。

学力低下を危惧している親が多い

ゆとり教育によって子どもの学力低下が危惧されています。そのため親もなるべく高学歴な子どもに育ってほしいという願望が強くなり、小学校から英会話など学力を上げることを重視した学校を選ぶ傾向にあります。また傾向としては小中一貫校を選ぶ家庭が多くなっている傾向があります。一貫校であれば学校が変わることによって改めて友達関係を1から築いていかなければならないという心配がありませんし、保護者同士の付き合いも長く続けられるため煩わしさがありません。こうした人間関係の心配も学校選びの基準となってきています。小学校受験の内容はその年代に合わせた入試問題が出されていたのですが、今日では挨拶ができるかどうか、人とコミュニケーションがとれるかなど、付け焼刃では身につかないものも加わっています。